センチメンタルグラフティはただのクソゲーではないから愛で語ってやろう

この記事は投稿されてから1年以上過ぎています。技術情報の場合は最新の情報の検索をしていただき、正しい情報を習得されることをおすすめします。それを承知のかたはどうぞこの記事をお楽しみください。

クソゲー Advent Calendar 2015」の25日目、大トリは勢いでそのカレンダーを作った私、GOUTENがお送りしいたします。

センチメンタルグラフティを君は知っているか

ギャルゲーの中でも特にクソゲーと名高い「センチメンタルグラフティ」というゲームをあたなは知っているだろうか。
発売延期になり1998年の1月にセガサターンのソフトとして発売されたこのゲーム、さまざまな逸話があります。

僕は好きですよ?同人で絵を書くくらいには。
(探したけど原稿見つかりませんでした)

オープニングの暗黒太極拳(暗黒太極拳)が有名

まあ、見てくれ( ˘ω˘)

全国をまたぎ12股できるゲーム

ゲームの内容はというと…

高校3年を迎える春休み、東京に住む主人公(男)のもとに一通の手紙が届く。
手紙の内容は「会いたい」という一文だけ。
差出人の名前もないが、転勤族の親を持つ主人公が過去12都市を転向していった際に関わった12人の女の子のうちの誰かから来たものだと思い込み、その12人に会いに行き、手紙の主を探しにいく…

というとんでもストーリーです。

ベストエンドを迎えるために絶対に12股しなければならない。

このゲームにはグッドエンドとバッドエンドとベストエンドがあるのですが、最初に出たサターン版ではベストエンドを迎えるために、登場する12人のヒロイン全員と出会うのが必須、その中で6人以上のイベント(1)を見る、そのうち3人以上のイベント(2)を見なければならない。さらにそのイベントはだいたい夏(全体のストーリの前半部分)までに終わるという過酷な環境が待っています。

女の子をほったらかしてもいいのですが、無言電話がかかってきたりしてかなりこわいですし、無言電話がかかると何故か体力が1減ったりします。主人公メンタル弱すぎ。

だから通常プレイするためなら泣く泣く他のヒロインを振らないといけないわけですね。
なんて鬼畜なゲームなんだ!

略称がひどい

紳士なファンは「センチ」、通常のファンは「セングラ」、アンチなファンまたは一周回ったファンは「チングラ」と読んでいます。
「チングラ」なんて呼ばれたらもうクソゲー臭しかしないじゃないですか(´・ω・`)

僕とセンチメンタルグラフティとの出会い

僕とセンチメンタルグラフティとの出会いは「ファミ通」の記事でした。

当時「ときめきメモリアル」が一世風靡した頃でしたので、アンチ「ときメモ」派だった僕は他にのめり込めるゲームを探していました。
そんなときにさっそうと対抗馬として発表されたのが「センチメンタルグラフティ」でした。
発表された当初は全然知らなかったのですが、あとから「ファミ通」で連載された「センチメンタルグラフティ」の事前情報の連載「センチメンタルニューズレター」を読んだ僕は、一気にその世界に引き込まれていきました。

当時の記事を幾つか切り取っていましたのでご覧ください。

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センチメンタルグラフティの素晴らしいところ

センチメンタルグラフティを好きになったポイントというのがいくつかありまして。

原画の美しさ

甲斐智久先生(あとで噂通り水谷とおる先生の別名義だとわかりましたが)の原画がとてもキレイです。
そのビジュアルにまずやられました。

ファンクラブ会員にしか購入できなかったポートフォリオコレクションも持ってます。

どのくらいキレイだったかはサムネを見ればわかりますね。

シナリオの投影度

「卒業」シリーズや「モジャ公」の脚本でお馴染みの大倉らいた先生がシナリオを担当しています。
各ヒロインの背景描写と過去エピソードをしっかり描いている傍ら、主人公の存在を強くアピールしつつ全容を見せないことでゲームとして自分を投影させることには成功していました。
センチメンタルグラフティの小説版(過去エピソードと再会前エピソードを収録)を読んでも、その手腕を見て取れるかと思います。

認知度を挙げるための戦略の斬新さ

これは後ほど記述します。

なぜセンチメンタルグラフティは成功しなかったのか

発売延期による期待度の高さが仇になる

当初1997年に発売予定なのが1998年にずれ込んでしまいました。
当時のゲームのリリースはだいたい遅れるのが常でしたが、発売を心待ちにしている人々の期待度を高めるには充分でした。

仇 その1 – グラフィックの残念さ

事前に展開していたビジュアルとゲーム内のキャラクターのビジュアルがあまりにもかけ離れていました。
パッケージに騙されてAV見たらすごく残念だったあの感じです。

システムの破綻

先ほど「無言電話で体力が1減る」というのをかいたのですが、体力にも下限があり、いくら減ろうとも20以下にはなりません。
しかも船を使って移動することにより体力が回復するという仕様もあったため、それらを駆使して体力20をキープする攻略法も生まれました。
これでいくらヒロインをほったらかしても大丈夫(違

ちなみに月曜に学校に遅刻しても体力減るのですが、それ以外のペナルティはないのでガンガン遅刻してました。

他にも自宅で皿洗いするだけで5000円もらえるシステムだったり実は地方バイトのほうが割がよかったりだとかいろいろシステム破綻はあるのですが、これは割愛します。

センチメンタルグラフティ2もフォーカス

こうして炎上していったセンチメンタルグラフティですが、それなりに需要があったのか、リベンジなのか、ドリームキャストで「センチメンタルグラフティ2」が発表されました。
これはかなり物議をかもしましたね。

前作の主人公の葬式から始まる斬新なスタイル

オープニングからまずすごいです。
葬式です。
前作の主人公トラックの横転に巻き込まれて死んでしまいました。
その葬式で初めてヒロイン同士が顔を合わせるという、なんかもう修羅場を超えた何かです。

まず見てみたらいいと思います。

でも僕は嫌いじゃない

システムの改善

システム自体がすごく改善され、同じ町内にヒロイン全員が同じ町内にいるという不思議現象はあるものの、それぞれがその街にいる正当な理由があるのでそこは好感が持てました。

絵の改善

ヒロインの立ち絵・イベントの一枚絵が原画に近くなっていました。
これだけでも評価できますね。

キャラクターの深み

前作の主人公が死んでしまった思い出を引きずっているという背景があるがゆえに、ストーリーに深みがでています。
キャラクターも前作とは何らかの変化があるので、前作を知っているとより感情移入しやすいのかなと思います。
もちろん知っていなくても違和感なくプレイできると思います。

キャラの初期好感度とゲームの目的とストーリーの秀逸さ

そして、なんと言ってもこのゲームの目玉はキャラの初期好感度です。
だいたいこのヒロインたち、前作主人公を強く思って手紙まで出そうという猛者たちですから、その想い人が死んでしまったわけですから、新主人公なんて蚊帳の外です。
新主人公は写真部で被写体を探す過程でヒロイン達と出会うわけですが、この傷心どころか絶望の淵にいるヒロインたちにとって主人公なんて眼中にない訳です。
だから主人公に対する好感度は基本的に「どうでもいい」「きらい」の2種類です。
前作でヒロインをほったらかしにすると「せつなさ炸裂」状態になるのですが、2では最初から主人公がせつなさ炸裂だよ!

しかしながら、そこでこのゲームの目的が生きてきます。
ファインダーを通しても通さなくても何か深い悲しみに囚われているヒロインたちを「笑顔にする」のが目的です。
悲しみを少しでも緩和してあげることで心のスキマを少しだけ埋める…これ考えた人天才じゃなかろうか。

各ヒロインのストーリーもとても秀逸で、過去に引きづられて生きているヒロインが変わってしまったわけや、新主人公に付け回されてだんだんと(時にはヒステリックに)心をさらけ出す過程を見ると、心に熱いものがともるかと思います。

こうなると前作主人公、やすらかにって感じでプレイできるんじゃないかなと思います。

楽曲がすばらしい

先のストーリーも相まって、各キャラクター別のトゥルーエンドに流れるボーカル付きの曲はとても感動します。
楽曲としても秀逸なので、機械があったら聞いてください。
僕も楽曲はもっているので、よければお貸しします。

他にもいろいろ素晴らしい点、こころ動かされる点はあるのですが、これも割愛させていただきます。
ゲーム発売の展開としては、スピンオフの「センチメンタルプレリュード」もあります。
これはファンディスクとしては良かったですね。2でいったんメンバーから外れた大倉らいた先生もシナリオ復帰しましたし。

センチメンタルグラフティの思い出

センチメンタルグラフティにはまりだした僕は、関連のグッズやイベントをチェックするようになりました。
晴れてヲタクの始まりです。

プライズ景品をとりまくっていた

グッズ展開をしていた「センチメンタルグラフティ」のプライズ景品をひたすらとりまくっていました。
ゲーセンをはしごし、とりあえず5000円くらい突っ込んでそのゲーセンにあるセンチメンタルグラフティグッズをかき集める…。
プライズだけで合計4万円くらい積んだ気がするんですが、当時中学生でしたし、地方住みの僕には大金でした。
今でもそのグッズ残っています。

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関東限定放送のアニメを撮ってもらう

当時東京に住んでいた親戚に連絡し、VHSに関東圏限定で放送されていたセンチメンタルグラフティのアニメ「センチメンタルジャーニー」を録画して送っていただきました。
第6話だけ野球中継か何かで放送時間がずれて「トライガン」が録画されており、膝から崩れ落ちたのは今でも忘れられません。

屋根の上に登ってラジオを聞く

当時TBSラジオ(関東圏限定)で放送されていたセンチメンタルグラフティの声優さんがパーソナリティを務めるラジオ「センチメンタルナイト」を生で聴きたくて、そのころ下関に住んでいた僕は、夜中の2時を過ぎて、TBSラジオを受信するために屋根の上に登って聞いていました。
最初は無理かなと思っていたのですが、以外と受信して、雑音混じりながら聞けました。
本物の雑音リスナーでしたね。

センチメンタルグラフティのグッズ展開商法について

センチメンタルグラフティは、それまでのゲームの販売商法とは一線を画した手法をとっていました。

あえて発売前にグッズ展開する手法

実際にゲームが発売される約2年前かプライズ景品やグッズ販売を多数行っていました。
原画が綺麗ですので、グッズを買う人は絶えなかったと聞きます(妄想かもしれませんが)。
実際僕も、先に書いたとおりグッズを集めまくっていましたし、これにころっと騙されたユーザーはたくさんいたことでしょう。
僕は小説版、保存用と布教・鑑賞用とで二冊ずつ持ってます!

あらゆるものがグッズ化されていたように思います。
キャラソン、トレーディングカード、バッジ、フィギュア、制服、校章、そういえば校歌もCD化されましたね。
電撃セガサターンで連載していたキャラクターごとのストーリーもムック化して発売され、僕はそれについていたドラマCDをひたすら聞いていたものです。

声優にフォーカスを当てたメディア展開

12人のヒロインのうち6人を公募で募集し、その6人にユニットを組ませて活動されていました。
ユニット名はたしか「うさぎ組」。由来は知りません。
また、12人で活動する場合は「SGガールズ」とし、発売前からライブを行ったりやアニメージュ・ニュータイプ等のアニメ雑誌でコラボ企画をしたり、発売前にラジオを放送したりとかなり先走った活動だったと思います。
発売後も精力的にアニメ化、スピンオフゲーム化等メディアミックスしていきましたね。

今でも活躍している声優たち

この12人今でも活躍している人はいます。
1番活躍したのは前田愛(タレントでない)と今野宏美ですね。
前田愛はその歌の上手さからAiMとしてデジモンアドベンチャーの主題歌を歌ったりと歌手活動にも精力を出していました。
今野宏美は「らき☆すた」の小神あきら役や「日常」のはかせ役として話題を呼び、「ゲゲゲの鬼太郎」の第5シリーズ(平成版)の猫娘役もしていましたね。
今ではもうこの人達40超えてるんだ…へえ…。

限定版ディスクの先行販売

当初枚数限定で生産たプレディスク「ファーストウインドウ」を発売し、一時期は数万円するほどのプレミア価格で取引されたこともありました。
今ではその面影はありませんが、僕はそのうち2枚を持っています。

これらの展開商法は当時は本当に画期的で、今でも見習うべきところはあります。
刷り込みって大事です。

ところで、嫁はいるのか

全員が嫁だからね。仕方ないね。
優劣をつけるのはナンセンスだよ。

今後について

2018年は20周年、1月発売でしたのであと2年ですね。この2年の間に少し準備をして、ちょっと企画しようとおもいます。

発売20周年を記念してあらためて原点回帰するサイトを企画します

対象

対象はシリーズ通してすべてです。

  • センチメンタルグラフティ
  • センチメンタルグラフティ2
  • センチメンタルプレリュード
  • センチメンタルジャーニー(ゲーム)
  • センチメンタルジャーニー(アニメ)
  • センチメンタルグラフティ 〜約束(小説・ゲーム)
  • センチメンタルグラフティ 〜再会(小説・ゲーム)
  • センチメンタルグラフティ 〜再会+
  • センチメンタルナイト
  • 帰ってきたセンチメンタルナイト
  • etc…

コンテンツ

  • 誕生月に聖地巡礼!センチツアー記
  • センチ巡礼マップ
  • 復活!センチファンに108の質問
  • センチの軌跡タイムライン
  • センチコラム

聖地巡礼について

  • 各月1箇所を旅する
  • 基本的にはキャラの誕生月にキャラの住んでいた地を訪れる
  • 1月 – 青森 (安達妙子)
  • 2月 – 金沢 (保坂美由紀)
  • 3月 – 高松 (杉原真奈美)
  • 4月 – 大阪 (森井夏穂)
  • 5月 – 北海道 (沢渡ほのか)
  • 6月 – 横浜 (星野明日香)
  • 7月 – 仙台 (永倉えみる)
  • 8月 – 名古屋 (山本るりか)
  • 9月 – 京都 (綾崎若菜)
  • 10月 – 長崎 (遠藤晶)
  • 11月 – 福岡 (松岡千恵)
  • 12月 – 広島 (七瀬優)
  • 番外編その1 – 東京 (主人公の出身・2の舞台)
  • 番外編その2 – 鎌倉 (プレリュードの舞台)
  • ご当地のセンチファンがいれば、その人とともに回りたい。

この全部をやるとは限りませんが、思いつく限り書きました、

さいごに

クソゲーは愛で神ゲーになる。
それがどんな形であってもだ。

クソゲー万歳!
センチメンタルグラフティ万歳!